この記事は、「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)とは?」から解説して行きます。
日本三大ブランドの1つであるコム・デ・ギャルソンは、日本3大デザイナーの一人に数えられている川久保玲さんが手掛けているブランドです。
最後まで読んでいただければ、コム・デ・ギャルソンの理解が深まるはずです。
コム・デ・ギャルソンの主要ラインだけでなく人気のニューエラコラボまで解説しているのでぜひ、参考にしてみてください。
目次
コムデギャルソンとは?主要ラインについて
コム・デ・ギャルソンのたくさんあるラインの中からCOMME des GARÇONS、COMME des GARÇONS HOMME PLUS、PLAY COMME des GARÇONSの3つを解説します。
服の美に対して並々ならぬこだわりを持ち、服を一種のアート作品と見立てデザインを行っています。
ブランド名のCOMME des GARÇONSはフランス語で、日本語に翻訳すると「少年の様に」という意味です。
どれだけブランドが成長しても遊び心や探求心を失うことのない川久保さんを表した素敵なブランド名になっています。
COMME des GARÇONS (コム・デ・ギャルソン)
1973年に会社と共にスタートしたのがコム・デ・ギャルソンです。
様々なラインを要するコム・デ・ギャルソンの中でも会社を代表するラインです。
1981年に耀司と共にパリコレに進出した際は、穴の開いたセーターや当時のパリコレ界で禁じ手とも言われていた黒を使った洋服を披露し、黒の衝撃として世界に衝撃を与えました。
82-85年期のボロルックは華美な服が全盛のパリコレ界に強い衝撃を与えました。
92AWのリリス期で初めて世界に黒という色を浸透させたことでも有名なコレクション。
これらの時代のコム・デ・ギャルソンには、マルタンマルジェラや現マルジェラのデザイナーであるジョン・ガリアーノも強い影響を受けたと語っており、川久保さんのクリエーションを最も純粋な形で表現するラインです。
COMME des GARÇONS HOMME PLUS (コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス)
1984年スタートのメンズラインの中で最も人気のあるのがコム・デ・ギャルソン・オム・プリュスです。
PLUSとはフランス語で最上のという意味で、ブランド名通り最上級のメンズウェアを展開しています。
メンズの基本を押さえながら既存のものにとらわれない遊び心にあふれたデザインが特徴です。
パッチワークや裏表の境目のない縫製パターンな独独のデザインのアイテムをデザインしています。
オム・プリュスのアイテムを語るうえで外すことができないのが縮絨(縮絨)と呼ばれるウールにアルカリ性水溶液を含ませ、毛を絡め独特のよれ、縮みを作り出す技術です。
丁寧に仕上げたジャケットやニットにあえて縮絨加工を施すことで、壊れ行く服の美しさを見出しています。
今でも定番のシャツなどには縮絨加工が施されており、オム・プリュスには欠かすことのできないデザインです。
PLAY COMME des GARÇONS (プレイ・コム・デ・ギャルソン)
2003年創設のコム・デ・ギャルソン唯一のキャラクターブランドがプレイ・コム・デ・ギャルソンです。
力強い視線を持つキャッチーなハートをデザインしたTシャツ、ニット、ポロシャツを展開しています。
デザインしないことをコンセプトにしており、パターンや縫製も同じなので、価格帯も安いため若年層に人気のラインです。
プレイのアイテムの中でも人気のシンプルなハートがデザインされたTシャツです。
ロゴだけのラインとよく勘違いされていますが、縫製やシルエットにもとことんこだわっており、コム・デ・ギャルソン入門におすすめのラインです。
現在コム・デ・ギャルソンの中でも一番利益を出しているラインです。
コム・デ・ギャルソンのデザイナーのの川久保玲について紹介
三宅一生、山本耀司と並び日本3大デザイナーの一人に数えられている川久保玲さん。日本を代表するブランドであるコム・デ・ギャルソンのデザイナーとして有名です。
トレードマークはおかっぱ頭に黒の服で歳を重ねても失われることのない品と風格を備えています。
1942年10月11日生まれで、75歳になった今でも世界に影響を与えるファッションデザイナーの一人に数えられています。
川久保さんは耀司さんと同じく慶應義塾大学文学部哲学専攻を卒業しており、学部は違えど同時代に日本を代表するデザイナー二人が同じ大学に在籍していたなんて信じられない話です。
二人と同時期にが学生生活を送った教授に聞いた話によると、川久保さんと耀司さんは交際していた時期があり、お互い青山に隣通しで一号店を出店したことは有名な話です。
ちなみに耀司さんは慶應卒業後に文化服装学院に入学していますが、川久保さんは旭化成に入社し、その後スタイリストを経験した後に独立しているので、服飾の専門を出ていません。
川久保さんはこれまでに数々の名言を残しており、その中でも個人的に好きでさらに世間的にも有名な
「若い人たちが考えたり作ったりする楽しみや必要性を忘れていくのが心配なのです。
たとえば、ジーンズ1本が何百円なんてありえない。どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、安い服を着ていていいのか。
いい物には人の手も時間も努力も必要だからどうしても高くなる。
いい物は高いという価値観も残って欲しいのです。」
この言葉は現代のファストファッションを風刺するだけではなく、良い物は高いという当たり前の価値観を忘れている現代人への風刺が効いています。
川久保玲が展開する世界的に有名なドーバーストリートマーケット
川久保玲がディレクションし、伝統と大胆さが入り混じるカオスなコンセプトストア「ドーバーストリートマーケット」です。
第一号店はロンドンでオープンし、2012年に銀座に初めて常設のドーバーストリートマーケット銀座がオープンしました。
ブランド間の垣根が存在せず、川久保さんがセレクトしたアイテムが並べ置かれている少し変わったセレクショップです。
取り扱いブランドはComme des Garçonsに始まり、Kolor、Thom Browne、Rick Owens 、Maison Martin Margiela、Nike 、Balenciaga、Supreme、Gosha rubchinskiyなどドメス、インポートに留まらず様々なブランドがあります。
ドーバーストリートマーケット限定発売のアイテムもあるなどファッション好きにはたまらないショップになります。
住所 東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館
営業時間 11:00~20:00
コム・デ・ギャルソンを着こなして洋服の美を追求しよう
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。
この記事では、コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)について紹介しました。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
コム・デ・ギャルソンは有名なブランドってことは知ってるけど、どんなブランドなのかよくわからないという人に向けて書いた記事なので、少し簡潔にまとめてみました。
コム・デ・ギャルソンというブランドは歴史がありすぎて、到底一つの記事ではまとめることができないので、これからも機会があれば記事を書いていきたいと思います。
コム・デ・ギャルソンというブランドを知れば知るほど、川久保さんのデザイナーとしての手腕だけでなく経営者としての手腕のすごさに気づかれます。
デザイナーとして優れている人はたくさんいますが、ここまで経営的才能を持ったデザイナーはなかなかいないのではないかと思います。
明日からコム・デ・ギャルソンをファッションに取り入れて楽しみましょう!
もう一つの日本三大ブランドの1つであるyohji yamamoto(ヨウジヤマモト)の記事も人気なのでぜひ、気になった方はご覧になってください。